なお、PJLAが認定している種々の認定範囲の詳細は、「お客様認定情報」をご参照下さい。
PJLAの認定範囲
試験分野
校正分野
試験分野
機械的試験
家庭電化製品、家庭用什器製品、建具などの一般家庭用品や、消費者が使用したり利用したりする多くの製品の安全性と耐久性を試験によって証明する試験方法にはJIS 規格や、各管轄省庁が推奨する試験方法があります。
主な試験
- 機器・部品の物理的特性・機能試験(力系パラメーター測定試験、硬度パラメーター測定試験)
- 構成要素の総合評価試験
- 信頼性を含む耐久試験
- 安全性・安定性試験
- 粘性試験
- 振動試験
- 落下試験 例:包装貨物の自由落下試験
- 引張・曲げ試験
- 硬度試験
- 耐荷重試験
- いじわる試験
- 技術的システムの組込み試験
- 国内外規格による自動車用安全試験
- 国際規格による航空宇宙安全試験
- フラッシュバック試験 例:貨物タンクへの火災通貨防止装置のフラッシュバック試験
化学的試験
化学的試験には、食品をはじめ、多くの製品の開発段階と製造段階で、食品衛生法や国際的に規制された化学物質が含まれていないことやビタミンや栄養成分等の有効成分が含まれていることを試験によって証明しなければなりません。また、製品によっては企業が独自に定めた試験方法もあります。
主な試験
- 食品・原材料中の残留農薬の定量試験
- 食品・原材料中の金属、ビタミン、栄養成分等の定量試験
- 水・大気・土壌中の化学物質・金属等の定量試験
- 食品中の異物等同定試験
- 樹脂・ゴム・金属中に含まれる特定有害物質の定量試験
- 建具・建材の揮発性有機化合物試験
- 玩具・絵本・文房具等の食品衛生法に基づく安全性試験
- 大気中の微量粒子状物質の定量試験
- 食品、環境物質中の放射性核種の分析試験
- サプリメント分析
- 年代測定試験 例:加速器質量分析法(AMS)による放射性炭素の測定
- 官能評価試験 例:バージンオリーブオイルの欠陥の評価及び、ポジティブな特性評価
生物的試験/微生物試験
生物的試験にはPCR手法などを使ったDNA 判定による試験、血液や病理組織を試料とする生化学試験・免疫学的試験等があります。
微生物試験には、一般生菌や大腸菌群・カビ・酵母菌等の微生物培養試験がありますが、食品加工では食品衛生法及びその関係規制・規則に基づく微生物試験が必要不可欠になっています。また、食品衛生検査指針(微生物編)等にも多くの試験方法が登録されています。
主な試験
- 動物・ウイルス等を試料とするDNA 判定による試験 例:馬血清の検査
- 血液や病理組織を試料とする生化学的・免疫学的試験等
- 微生物の計数及び同定(生化学試験、DNA判定を含む)
- 国際法に基づく一般生菌・大腸菌群やカビ・酵母菌等微生物培養試験及び同定試験
- 乳及び乳製品の成分規格等に関する省令、食品・添加物等の規格基準に基づく微生物試験及び同定試験
- 食品衛生検査指針(微生物編)等に規定されている微生物試験及び同定試験
例:一般生菌数、大腸菌群、及び乳酸菌数試験 - バラスト水の試験
- レジオネラ菌数試験
電気的試験/電機的試験
消費者が使用する電気製品や事務機器、工業用に使用する電気機器は、電気用品の技術上の基準を定める省令(電気用品技術基準)に基づき、安全性試験を行うことが義務付けられています。また認定過程では安全性だけでなく、製品の性能・特性を確認しながら製品が故障せず安定して稼動すること、及び外部ノイズに対して安全方向に機能が働くことも確認いたします。
主な試験
- 電気・電子工学的性質・特性・解析試験(電気パラメーター測定試験)
- 絶縁耐圧・絶縁抵抗試験
- 消費電力試験
- 静電気耐圧試験
- 電源ラインノイズ試験
- 雷サージ試験
- 電源電圧変動・電源サイクル変動試験
- 定格電圧試験
- リチウム電池に対応する電気安全・複合安全試験
寸法的検査及び試験
寸法的試験は、寸法・重量等、製品・材料等の外径・内径や重さを確定するために規定されたパラメーターを測定する試験です。測定には、測定機器の校正だけでなく、測定機器が装備されている測定装置全体の測定ばらつきである不確かさを確認します。
主な試験
- 三次元測定試験
- 寸法パラメーター測定試験
- 厚みパラメーター測定試験
- 温度パラメーター測定試験
- 音圧パラメーター測定試験
- 時間パラメーター測定試験
- メッシュパラメーター測定試験
非破壊的試験
非破壊的試験は、部品や材料、原料等の内部の物理的状況や表面の微量な傷・凹凸を、試料を破壊することなく行う試験です。試験に使用する装置・方法によって、金属、樹脂、生物、植物など広範囲の分野に及びます。
主な試験
- 放射線透過による試験(断層撮影等)
- 超音波による探傷試験
- 磁界による探傷試験
- 電流による探傷試験
- 浸透液による探傷試験
- 歪み計やロードセルを用いた応力分布試験
- サーモグラフ温度分布試験
- 近赤外線分光法による糖度等の試験
- 材料・構成要素にダメージを与えずに不連続性を検出する試験
環境的試験
電子部品、機構部品をはじめ、一般家庭用品や消費者が使用・利用する多くの製品は、IEC 規格(国際)、JEDEC 規格(米国)、JEITA 規格(日本)等の環境基準に適合していることを試験によって証明します。
主な試験
- 高温保存試験
- 高温高湿試験
- 熱サイクル/温度サイクル試験
- 温湿度サイクル試験
- 冷熱衝撃試験
- 耐候性試験
- 加速耐湿試験
- 耐風圧試験
- 水密性試験
- 気密性試験
熱力学試験
熱力学試験は安全性を保証する試験、保存環境を保証する試験として必ず実施しなければならない試験です。高温環境では、日用品の発火性試験、建築材や建具の発火性能試験、自動車部品の耐高温試験等があります。低温環境試験では食品の保存や文化財の保存のために保管領域が安定して継続的に温度、湿度等を保証する試験があります。
主な試験
- 断熱性試験
- 耐火性能試験
- 保管槽・温度槽試験
- 発火試験
- バイタルシュミレーション試験
- 温度・湿度センサー試験
- 保管環境試験
音響的試験
ヘッドフォンステレオやポータブルDVD/VCDプレイヤー、ノート型PC、音楽再生機能付携帯電話などのヘッドフォン出力音圧を測定、家庭用品や、オフィスのPC、シュレッダー、プリンター、スキャナー、ファクシミリなどの機械的騒音、無響室においてオフィス機器や家庭電気製品などの騒音・音質測定、スピーカーの測定試験などがあります。
主な試験
- 消費者の生活上で聴きやすい音源を発する装置の測定
- 注意や警告音を発生する装置の音源測定
- ノイズとなる騒音の発生を防ぐために装置の音源測定
- 無響音室性能試験
- 騒音試験
- マイクロフォン試験
校正分野
PJLAは、測定機器を校正する企業内試験所の校正機関、校正証明書が国際的に既知であることを要求される校正専門機関、測定機器の校正機関等、国際的なトレーサビリティと校正測定能力(CMC)の表記を求められる多くの校正機関を認定しています。
PJLAの校正に関する詳細情報については、HP内の「関連文書ダウンロード」に掲載しています「PL-4」を参照して頂きますようお願いいたします。
校正部門は下記に分かれます
- 校正機関内部で行う校正(F)
- 校正依頼者先で行う校正(O)
- 外部内部両方で行う校正(FO)
校正分野には以下のような種類があります
- 機械的校正: 硬度試験機、振動計、加速度計、風力計、色彩・、光沢計、膜厚計、トルクレンチ等
- 電気的校正: 電圧、電流、電力、抵抗、周波数等測定機器等、リチウムイオン電池用直流電流センサー
- 寸法的校正 : ブロックゲージ、ノギス、ねじゲージ、ねじリングゲージ、ねじプラグゲージ、マイクロメーター、角度計等
- 質量・力・計量機器校正: 天秤、分銅、プッシュプルゲージ、ロードセル、フォースゲージ、トルク計、粘度計 、流量計、圧力ゲージ、速度計等
- 光学的校正:日射計、積分球、照度計、輝度計等
- 熱力学的校正 : 温度計、熱電対温度計、相対湿度計、温度槽
- 化学的校正: pH計、伝導計、分光光度計
- 時間・頻度校正 :GPS速度計、ストップウォッチ、周波数計、加速度計
- 音響的校正: 音源、マイクロフォン
校正測定能力(CMC)には下記の様な原則があります
- CMCは校正機関の校正能力を示す値になりますから、下限値等の基準はありません。
- CMCは認定する測定機器の範囲、及び認定する測定機器が有する範囲毎に表記します。
- CMCを表記する範囲及びCMCのSI単位は、測定する情報に記載されるSI単位と同等とします。
- CMCには有効桁数、数値の丸め等、国際的な取扱が規定されています。
- CMCの記載については、お見積時にご説明致します。