代表ごあいさつ

ごあいさつ

ペリージョンソン ラボラトリー アクレディテーション インク(PJLA) 代表 國富佳夫

代表 國富 佳夫

ペリージョンソン ラボラトリー アクレディテーション インク(PJLA)は国際的な認定規格であるISO/IEC17025の認定審査のために日本オフィスを開設して14年目を迎えることになりました。この間、実登録数280件を超える認定件数と過去10年間、年平均認定件数20件以上を維持することが出来ましたこと、2024年にはフレキシブル認定を含む技術方針文書(PL-1/2/3/4)の改定を行い、官公庁の皆様方を始め、基幹産業の経営者の皆様方、多くの民間試験・校正機関の皆様方にご支援とご協力をいただきましたことに対し厚くお礼申し上げます。

2024年は激動の年でした。能登地震災害、自動車産業の不正問題、ウクライナ情勢による食品原価の高騰に関連する物価高、人手不足と2024問題による事業運営危機、温暖化による異常気象、チャイナリスクによる現地生産引上げ、円安による設備機器導入の遅延や中止、インボイス制度による移動手段の混乱、等ラボラトリに直接的、間接的に関わるリスクに対応され、ISO/IEC 17025の認定どころではないと嘆かれるCAB(適合性評価機関)のご意見を数多くお聞かせいただきました。PJLAも同様で、過去コロナ期を含む10年のデータと比較して見積件数は平均値と同数、契約件数は約10%増、新規契約件数は約同数、新規認定は審査延期をもあり件数は減少となり、共通したリスクの影響を受けております。

2025年も継続しているリスク環境下にありますが、〝トランプ2.0″への期待感があると考えています。〝America is first″でもUSA国内では調達不可能な資源や製造不可能な製品が多々あります。また、加工品や国内資源を輸出して貿易収支を調整する必要もあります。これらを輸出入するためには貿易協定が必要になりますが、この協定に必ず含まれる貿易に関わる技術的協定(WTO TBT)にはISO/IEC 17025の認定が含まれています。輸出入の試験、海外調達が必要な設備・測定機器の校正について、US本社と連携した契約も始まっています。

PJLAはさまざまな認定取得要求にお応えする所存でおります。今後の認定取得をご検討頂いているラボラトリの皆様方には、毎月開催しております無料セミナーやWebを含めて開催させて頂いております2時間程度の技術ミーティングにお申込み頂きたくお願い申し上げます。

更に、最近の傾向として、高度な技術能力を要する校正や、海外規格を厳密に遵守しなければならない試験が増大しています。校正や試験における新しい技術は審査を通してCABに継続的にご提供できるよう審査員の増員と力量を高めなければなりません。PJLAは高い能力もつ、経験豊富な審査員を増員しておりますと共に、測定方法や校正の実現可能な技術を数多く考案し、CABに提供してまいりました。これらの考案は発明として成功しており、PJLAがより良い世界を目指すために取り組んでいる社会貢献の一環と考えております。

PJLAは、より質の高い審査サービスのご提供をめざして、プログラムスタッフとそのバックアップ業務スタッフの拡充、および技術審査員のオフィス業務の定着化など業務体制の強化を図っております。今後も、新規のお引き合いから多種多様な認定審査までお気軽にお問い合わせのうえ、PJLAでの認定取得をご検討いただきますようよろしくお願い申し上げます。

2025年1月
ペリージョンソン ラボラトリー アクレディテーション インク
代表 國富 佳夫

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