株式会社カンノ 品質管理部様

試験所名
株式会社カンノ 品質管理部
取得分類
微生物試験
取得項目
麺類の食品衛生検査指針微生物編(2004)第2章に基づく一般生菌(菌数)、大腸菌(判定)、大腸菌群(菌数)、黄色ブドウ球菌(菌数)試験
取得理由
認定取得の大きなきっかけは、食品を取り扱う企業として、検査結果の信頼性をより客観的に示す必要があると考えたことです。 これまでも社内では品質管理、微生物検査、衛生管理を継続して行ってきましたが、お客様からは「どのような基準で検査しているのか」「検査結果の信頼性はどのように担保されているのか」といった確認をいただく機会が増えてきました。 特に食品業界では、単に「検査をしている」というだけではなく、その検査が正しい手順で行われ、結果に再現性があり、記録が適切に管理されていることが重要になっています。 そこで当社では、自主目標としてISO/IEC 17025の認定取得を掲げました。 これは、お客様から求められてから対応するのではなく、当社自身が先に体制を整え、検査機関としての信頼性を高めるための取り組みです。 食品の安全性は、企業の信用そのものです。今回の認定取得は、当社が今後さらに高い水準で品質保証に取り組んでいくための重要な一歩であると考えています。
取得して得られたメリット
認定準備で特に苦労したのは、日常業務として行っていた検査を、国際規格に適合する形で文書化し、記録し、誰が実施しても同じ水準で再現できる仕組みに整えることでした。 検査そのものを行うだけであれば、経験や慣れで進められる部分もあります。しかし、ISO/IEC 17025では、検査方法、使用する機器、教育訓練、記録、結果の妥当性確認、不確かさ、内部監査、マネジメントレビューなど、すべてを客観的に説明できる状態にする必要があります。 そのため、これまで暗黙知になっていた作業を一つ一つ見直し、標準化する作業に時間を要しました。 認定を取得して良かった点は、検査業務に対する社内の意識が大きく変わったことです。 検査は単なる確認作業ではなく、お客様の安全、会社の信用、製品の品質を支える重要な業務であるという認識が、より明確になりました。 また、コロニーカウンターなどの設備や検査環境の整備を進めたことで、作業の効率化、判定の安定化、人によるばらつきの低減にもつながりました。 認定取得の過程で最も役に立ったのは、業務を「見える化」できたことです。 誰が、いつ、どの方法で、どの機器を使い、どのような結果を出したのかを明確に記録することで、検査の信頼性だけでなく、社内管理全体のレベルアップにもつながったと感じています。
PJLAを選んだ理由
今回、認定機関としてPJLAを選定した理由は、ISO/IEC 17025に関する認定実績があり、食品検査分野においても専門的な審査を受けられると考えたためです。 当社としては、単に認定を取得することが目的ではなく、検査機関として本当に信頼される体制を作ることが目的でした。 そのためには、審査の過程で実務に即した指摘や助言をいただき、自社の検査体制を客観的に見直せることが重要でした。 PJLAの審査では、文書や記録だけでなく、実際の検査手順、機器管理、教育訓練、結果の確認方法など、試験所として必要な要素を具体的に確認していただきました。 その結果、当社としても自社の強みと改善すべき点を整理することができ、今後の運用に役立つ認定取得になったと感じています。

