【お客様紹介】有限会社名村度量衡店様
PJLAは新たにISO/IEC17025認定を取得したお客様に認定に関わるこれまでの準備や
今後の活動について取材を行い、これから本規格の認定を検討されている試験所・校正
機関の皆様に参考となる生の情報提供を行っております。
今回は有限会社名村度量衡店様(宮崎県延岡市、対象業務:質量校正)に、
認定取得にあたってのきっかけ、工夫した点、今後の取り組みについて伺いました。
Q1:名村度量衡店様の業務とお客様について。(沿革とお客様)
・沿革
1919年 宮崎県に於いて、名村商店を創業 当初、事務機販売を主に行う
1964年 計量器の販売・修理事業に本格的に着手 社名を 名村度量衡店 に変更
1996年 法人に改組 社名を (有)名村度量衡店 に変更し、現在に至る
・お客様
主に九州内の事業所を対象に、計量器のメンテナンス・修理・販売・検査を行う。
Q2:認定取得のきっかけや対外的な要望(お客様からの問い合わせ)。
検査・修理の信頼性の向上のために認定を取得した。
Q3:認定準備で苦労した事、認定を取得して良かった事。
・苦労したこと :
1.妥当性の確認方法とメンバー内での情報の共有
今まで不確かさ及びその確認方法について、机上の教育は行ってはいましたが、
実際に運用することは有りませんでした。準備を始めると日々のトレーニングの
重要性を痛感しました。
2.ラボの空調環境などの整備に思った以上に手間が掛かりました。
・認定を取得して良かったこと :
社外においてはISO17025の認証を受けたことによりお客様からの信頼性の向上を感じます。
特に保全関係の方よりよく相談を受けるようになりました。
認定取得後は新規のお客様より検査依頼の問合せや見積依頼が有り、手応えを感じています。
また、日常のメンテナンス方法や検査方法の相談が増えました。
社内においては検査方法に一貫性が生まれました。特に妥当性の確認手順が明確になった
事を感じます。
Q4:今回の認定機関をPJLAにした理由
「弊社の業務内容を熟知しているか」を特に重要視しました。また国内の認定数も考慮しました。
Q5:今後の試験所としての取り組みについて
将来、認定の範囲を広げる共に、計量器を使用されている製造業者様のニーズに応えて、
トレーサビリティの取れた検査及びメンテナンスを行いたいと考えています。
(写真は50gまで、最小 1µg で表示出来る電子天びん)
Q6:同業者も含めた今後ISO17025を取得する試験所(校正機関)へのメッセージ
認定を取得することにより、トレーサビリティのとれた証明書の発行を行うことが可能になり、
お客様からの信頼性も向上します。また同業者間で検査の妥当性の確認等が出来れば、
さらに校正機関としての質が向上すると思われます。
名村度量衡店様にはISO17025認定普及の心強いメンバーとして今後も共に歩んでいければと思います。
【了】