トピックス

【お客様訪問】株式会社トルテック校正試験所様

PJLAは新たにISO/IEC17025認定を取得したお客様を訪問し、認定証授与式を行うとともに、認定取得までの道のりや今後の活動について取材を行い、これから本規格の認定を検討されている試験所・校正機関の皆様に参考となる生の情報を提供しています。

今回は株式会社トルテック校正試験所様(大阪府大阪市、対象業務:機械的校正)を訪問し、認定取得のきっかけ、工夫した点、今後の目標について、現地に訪問し、代表山田様、今回の認定取得に関わったメンバーの皆様にお話を伺いました。

 

山田章雄代表へ認定盾の授与

 

今回の認定に関わったメンバーの皆さん

 

Q1:株式会社トルテック様の業務、お客様について。

弊社は、油圧、電動、エアートルクレンチなどのトルク管理ツールの販売、レンタル、および修理を行う専門の会社です。お客様は多岐にわたりますが、割合としては製造業、大手重工業各社が主となっています。最近の傾向として、発電所関連(主に風力)のお客様が増えてきました。

 

Q2:認定取得のきっかけはどんなことでしょうか?

長年にわたり一般校正の業務は行ってきましたが、海外に本社を持つお客様から、今後ISO/IEC 17025の校正証明書が必要になるため、弊社に対して認定の取得を要請されました。それを受けて、2023年の後半からプロジェクトを組み、認定取得に取り組みました。

 

 

Q3:認定準備で苦労した事、認定を取得して良かったと感じている事。

校正業務を文書化することで、日常業務に潜在するリスクや校正室メンバーの技量を数値や文書として明確に表すことができました。また、各メンバーの作業手順を見直し、標準化する事によって(属人化しがちであった)それぞれの担当業務に対する理解を一層深めることにつながりました。また、一連の活動を通して、今後は安心してあらたなメンバーを迎える体制が出来たという手ごたえも感じています。

 

校正業務を行う担当播野氏

 

Q4:今回の認定機関をPJLAにした理由

ISO/IEC17025認定機関の調査をしましたが、他の認定機関では、弊社が扱う機器の校正範囲の要件を満たしていませんでした。また、取引メーカーから推薦された海外の認定機関は日本に支社がなく、総合的な費用の面も考慮し、日本に拠点を持つPJLAを選びました。

 

Q5:今後の校正機関としての取り組みや目標をお聞かせ下さい 

現状に満足せず、さらなるお客様の要望に応えるため、本年度中に認定範囲の拡大と校正技術の向上を目指す予定です。


Q6:同業者も含めた今後
ISO17025を取得する試験所(校正機関)へのメッセージ

ISO/IEC 17025の認定取得は皆様ご存知の通りですが、私たちにとって認定取得はゴールではなく、スタートラインに立った状態です。日常業務に潜むリスクの洗い出しによる監視、防止の仕組みづくりや、自らの業務の強みを再確認できるまたとない機会でもあります。この流れが様々な分野で広がることを期待しています。

 

終わりに

今回の訪問で山田社長、メンバーの皆様のお話を伺ったところ、「運が良かった」という言葉が繰り返し出てきました。自分たちの並々ならぬ努力やこれまで積み上げて来た事の再構築など苦労をしたにも関わらず、認定取得後も慢心せず、非常に謙虚にお客様や業務に対峙している姿勢を感じ取る事が出来ました。

海外大手企業、国内の基幹インフラ事業者に対し、技術力でひたむきに応えようとしているトルテック様の企業姿勢には今後も大いに期待が膨らみます。

PJLAも引き続き高い審査技術、フィードバックで全国のお客様の期待に応えていきます。

 

トルテック校正試験所の皆様、今回の取材協力をありがとうございました。

 

 

【取材:事務局】

 

 

 

 

 

 

 

ページトップへ