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【お客様インタビュー】株式会社 沖縄環境保全研究所様

PJLAは新たにISO/IEC17025認定を取得したお客様に対し、認定証授与式を行うとともに
認定に関わるこれまでの準備や今後の活動について取材を行い、これから本規格の認定を
検討されている試験所・校正機関の皆様に参考となる生の情報提供を行っております。

今回は株式会社沖縄環境保全研究所様(沖縄県うるま市、対象業務:化学的試験)の皆様にインタビューし、認定取得のきっかけ、工夫した点、今後の取り組みについてお話を伺いました。

 

初回認定の模様

今回の認定に尽力されたメンバーの皆様

 


Q1:沖縄環境保全研究所様の業務、お客様について。

我が社は、1973年の創業以来、環境問題に取り組む総合コンサルタントとして、半世紀にわたり歩み続けてきました。環境計量証明事業をはじめ、食品衛生法に基づく厚生労働大臣登録検査機関、水道法に基づく水質検査機関及び簡易専用水道検査機関など、多岐にわたる事業を通じて、環境保全と創造の調和、そして食品の安全と安心の実現に貢献しています。

施設の外

 


Q2:認定取得のきっかけとお客様からの問い合わせ、要望。

認定取得のきっかけは、お客様からの様々なニーズに応えるためです。信頼性が高い検査機関であることはお客様のニーズに応えるひとつの条件だと考えており、そのことを客観的に示す手段としてISO 17025の認定取得に挑みました。

 


Q3:認定準備で苦労した事、認定を取得して良かった事。苦労したこと、メリット

ISO17025の取得で苦労した点

ISO17025の取得で最も苦労したのは、規格の要求事項を理解し、自社の状況に合致する形で落とし込み、文書化する作業でした。水道GLPのマネジメントシステムを運用していたものの、ISO17025には水道GLPにない要求事項も存在しており、これらの要求事項を既存のシステムに統合するのに多くの時間を要しました。

 

ISO17025認定取得のメリット

ISO17025認定を取得したことで、以下の2つのメリットを得ることができました。

・試験結果の品質管理を行うマネジメント力を有していることをアピールできる
・正確な結果を導き出すことができる技術力を有していることをアピールできる

認定を取得した試験業務


Q4:今回の認定機関をPJLAにした理由

沖縄県に多く存在する米軍からの分析・測定の委託において、ISO17025認定取得は大きな強みとなります。さらに、アメリカ本国に本社を置くPJLAからの認定取得は、さらなるアドバンテージになると考えられます。

 


Q5:今後の試験所としての目標と取り組みについて


私たちは、水道法20条に基づく検査項目すべての認定を目指し、将来的には自然環境、生活環境における分析・測定項目へと事業を拡大していく予定です。

 


Q6:同業者も含めた今後ISO17025を取得する試験所へのメッセージ

 

ISO17025認証取得は、時間と労力を要する挑戦ですが、顧客への信頼性と専門性を証明し、競争優位性を獲得するための重要な投資です。同業者と共に、国際的な基準を満たすことで、業界全体の信頼向上にも貢献しましょう。

 

沖縄環境保全研究所様は今回の認定準備に当たり、慣れ親しんだ水道GLPに含まれない要求事項への対応や、ISO17025で要求される、マネジメントシステムやシステムを支える文書の作成などの取り組みに並々ならぬ努力をされ、ISO17025認定取得を達成されました。

審査を受け、認定取得までには

・専門の業者の支援を活用する
・セミナーを受講する
・自力で準備をする

などいろいろな方法がありますが、沖縄環境保全研究所様は「PJLAの技術アドバイス※1」もタイムリーに活用されていました。

ご契約をされたお客様を対象とするPJLAサポートですが、今後、本規格の認定を目指すラボの皆様は是非ともご活用をご検討下さいませ。
PJLAの深い専門知識をベースにした技術力に触れ、活動の意欲が湧いてくるのではないかと思います。

※1 PJLAの技術支援、コンサルティングは行いません。

 

【文:事務局】

 

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