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【お客様訪問】日本ビジネスロジスティクス株式会社 藤沢北事業所様

PJLAは新たにISO/IEC17025認定を取得したお客様を訪問し、認定証授与式を行うとともに
認定に関わるこれまでの準備や今後の活動について取材を行い、これから本規格の認定を
検討されている試験所・校正機関の皆様に参考となる生の情報提供を行っております。

 今回は日本ビジネスロジスティクス株式会社 藤沢北事業所様(神奈川県藤沢市、対象業務:滅菌医療機器包装におけるASTM F1980に基づいた加速劣化試験)を訪問し、認定取得にあたってのきっかけ、工夫した点、今後の取り組みについて伺いました。

藤沢北事業所で行った授与式

 

Q1:日本ビジネスロジスティクス様の業務、お客様について。

当事業部ではお客様のご要望に合わせた包装設計・包装試作・評価試験・資材販売迄の一貫した包装ソリューションサービス、またはその一部分を切り出したサービスをお客様の要望に合わせて提供しております。評価試験の領域では、特に医療機器業界における、輸送試験、完全性試験、安定性試験の領域に注力している。

藤沢北事業所のフロア

Q2:認定取得のきっかけとお客様からの問い合わせ、要望。

お客様ニーズへの対応
医療機器関連の顧客からISO17025が取引要件となる頻度が高まってきたことに対応した。取引開始の序盤にお客様から本規格の認定取得について確認されるケースが多い。

試験の品質・技術レベルの向上
医療機器業界の品質要求レベルは高まる一方、その傾向に先行して自主的に取り組む必要性を感じた。

社外へのPR(マーケティング的な側面)
今後、例えば自動車業界に参画するにあたってもISO17025は必要な認定ととらえ、取得による対外的なアピールにもつなげたかった。

 

Q3:認定準備で苦労した事、


・品質マネジメントシステム全体を見直す良いきっかけとなった。また試験方法や妥当性確認のプロセスを経て、作業者一人一人の測定に関する考え方や意識の変化が見られ、測定精度の底上げに繋がった。

・品質マニュアル、手順書の整理。
妥当性確認、聞きなれない、ISO17025ならではの専門用語など基礎知識の理解から必要とされる中で、混乱しながら取り組んだ。

 

認定ラボの作業風景

 

Q4:今回の認定機関をPJLAにした理由


世界的にも実績があり、非常に信頼性の高い機関であることや、各種セミナーやコミュニケーションを通して、経験から裏づけされた高い技術力や対応力を有していると感じPJLAに決定させて頂いた。
無料セミナーが探しやすく、参加しやすかった事もきっかけになり、必要なタイミングで営業担当も訪問で対応してくれ、フットワークの良さも感じた。

 

Q5:今後の試験所としての目標と取り組みについて


滅菌医療機器包装における加速劣化試験の領域を更に拡充していく。また、医療機器業界以外の新たな産業分野へチャレンジする。自動車・視野に入れている。

日本ビジネスロジスティクス藤沢北営業所様は認定取得を目指すことを決めてから、認定取得まで長い道のりを経て目標を達成されました。ISO17025ならではの不確かさの推定(評価)、妥当性確認等の理解や業務への落とし込みにあたっても大いに苦労をされたそうです。
(試験室の敷地内移転やレイアウト変更もこの間にありました。)

現地に訪問し、今回の認定取得を取りまとめた石井勇太事業部長をはじめ、関わったメンバーの皆様からは大きな喜びと充実感が伝わってきました。苦労をされた分、喜びもひとしおだったことと思います。

認定取得は最初の目的地です。是非ともメンバーの皆様の取り組みで、今後さらに価値がある認定に磨き上げ、医療機器業界を足掛かりに試験所業務を通して様々な業界をささえ、活躍する事が期待されます。

 

【了】

取材:事務局

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