【お客様訪問】㈱JALエンジニアリング 部品サービスセンター 計量管理グループ様
PJLAは新たにISO/IEC17025認定を取得したお客様を訪問し、認定証授与式を行うとともに
認定に関わるこれまでの準備や今後の活動について取材を行い、これから本規格の認定を
検討されている試験所・校正機関の皆様に参考となる生の情報提供を行っております。
今回はJALエンジニアリング 部品サービスセンター 計量管理グループ様(千葉県成田市、
対象業務:トルクレンチのJIS B 4652 準拠によるスナップオン製トルクレンチテスター
VERSATEST & TTC400 を用いた校正)を訪問し、認定取得にあたってのきっかけ、工夫した
点、今後の取り組みについて伺いました。
Q1:JALエンジニアリング様の業務について。
航空機の整備に関わる下記の業務です。
- 航空機の機体点検整備及び運航整備における整備・改造
- 航空機用原動機及び原動機部品の整備
- 航空機用装備品及び部品の整備
- 航空機の機体内外及び部品の塗装
- 無線設備等の点検事業
- 乗員救難訓練施設・設備の保全業務
- 航空事業従事者等の養成訓練事業
- 航空機部品以外の部品の整備
- 整備用材料加工品の製作及び販売
- 環境にかかわる水、空気等の公害防止設備及び関連機器の設計、施工、点検、保守
- 環境にかかわる水、空気等の公害防止に関する調査、分析、コンサルティング
- 化学物質データベースの作成、維持及び提供
前各号に付帯又は関連する一切の業務
Q2:認定取得のきっかけや対外的な要望(お客様からの問い合わせ)。
航空機の整備に使用する計測機器の校正について、ISO/IEC 17025 適合性認定
(ILAC認定)を求められる事(特に海外のお客様からの要望)が多くなってきたこと。
Q3:認定準備で苦労した事、認定を取得して良かった事。
・苦労した事
認定に求められる要件把握のための専門的な用語の解読と社内での認識を合わせること。
・良かった事
社内での認定校正の認知度向上と共に社外からの受託校正の増加が期待できること。
不確かさの評価等の校正に関する技術的な要件の理解が深まったこと。
※「第三者機関の評価を得る事で内外に校正業務の価値と力量を示せることを嬉しく思う。」
と清水品質保証部長
Q4:今回の認定機関をPJLAにした理由
航空機整備では、SI単位以外の単位系(例:インチ、ポンド)を使用しているため、
対応可能な認定機関として選定しました。
Q5:今後の校正機関としての取り組みについて
お客様からの幅広い要望に応えられるよう、認定の範囲を拡大していきたい。
Q6:同業者も含めた今後ISO17025を取得する試験所(校正機関)へのメッセージ
試験・校正の業務品質向上と共にISO/IEC 17025適合性認定の認知度向上のためにも、
お互いに頑張りましょう!
同社は今回の初回認定をきっかけに今後も認定業務を拡大し、社会からの幅広い要請に
応えるとともに校正機関としての力量を永続的に向上すべく取り組まれていくとの事です。
【了】