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東京スクリーン株式会社様を「金属製ふるいの目開き及び線径の校正」の適用範囲で認定致しました。

東京スクリーン株式会社様  認定番号87748

「JISZ8801-1 及びふるい測定システムを用いた金属製ふるいの目開き及び線径の校正」

 

この度、PJLAは東京スクリーン株式会社様を「金属製ふるいの目開き及び線径の校正」の適用範囲で認定致しました。

分野は「寸法的校正」で、当該項目は試験用ふるいメーカーとしては国内初の取得となります。

東京スクリーン様は試験用ふるい業界にてかなりのシェアをお持ちで、国内のみならず海外でも大きな影響力を持っている業界を代表する企業です。今回は製品の信頼性を通じ、お客様の安心感をより強固にするためにISO/IEC17025をご取得されました。

試験用ふるい業界初の認定に、お客様からも喜びのお声を多数頂いているそうです。

この度、認定証の授与に伺い、東京スクリーン株式会社 代表取締役社長 荻田 容宏様にISO/IEC17025認定の取得目的やその効果に関するインタビューを行いました。取得をご検討中の方や、情報収集中の方は是非参考にご覧ください。

校正風景

校正風景

東京スクリーン株式会社 代表取締役社長 荻田 容宏様への認定証授与風景

東京スクリーン株式会社  代表取締役社長 荻田 容宏様への認定証授与風景

 

 

 

 

 

 

 

 

―ご取得に際してー

Q: 今回の認定取得の目的は?

A: お客様へより一層の安心感を持って頂く為。

弊社では、試験用ふるいの製造にあたり、試験用ふるいの金網の最良の部分のみを製品として使用し加工する為、網目によっては仕入れ材料の約50%程度しか最終製品とはなりません。製品となった後、製品の校正を行い出荷しています。年間では数千個といった製品の校正を行い、出荷している事になります。お客様が製品をご購入される上で、精度がしっかりしている事の証明が出来れば良いと思い、ISO/IEC17025を取得しました。

弊社には、「我々が頂く給料はお客様よりお借りしているもので、お客様へとお返ししなければいけないもの。お金ではなく、品質や安心感でお返しする」という理念があります。ISO/IEC17025の取得は、まさにこの理念にかなったものです。

取得する以前より、弊社製品の精度は世界と比較してもトップだと自負してはおりますが、ISO/IEC17025を取得した事で今後海外への輸出がよりし易くなるのでは?と考えております。

Q:業界内でのISO/IEC17025認定の取得についての動向は?

A: 国内に数社の競合が存在しますが、ISO/IEC17025取得企業は弊社以外では1社も無い状況です。業界内で初めに取得できたというのは大変喜ばしい事です。業界全体が盛り上がるのであれば、競合もどんどん取得してほしいと思います。

Q:取得のきっかけは?

A:依然よりISO17025は知っていましたが、ISO9001取得の過程で更に17025の重要性を知り、お客様より一層の安心を得られると思い取得を決断しました。

Q:取得への準備をどのように行いましたか?

A:組織体制は今までと変更はせず、構築の専任として1名、その他2名をサポートとして指名しました。通常業務に影響が出ない範囲で専任メンバーが中心となり構築を行いましたが、担当者だけでなく、回覧等にて社内全体へ構築状況の情報共有をし、協力体制を整えながら進めるようにしました。

Q:今後取得される方へのポイントは?

A:社内全体で情報共有をし、協力体制を整える事が重要だと考えます。担当者のみが対応するのではなく、サポート役が常に状況を把握し、協力する事で円滑に準備ができると思います。それに加え予備審査など、外部からの意見も重要で、審査にて指摘を受ける事で何が必要かをピンポイントで知る事ができると思います。

―取得後の効果としてー

Q:取得後の効果は?

A:取得してまだ日が浅いですが、すでに受注数は増えています。今後は受託の校正件数も増えると予想されます。また、社内での「校正」についての認識を改める事ができたのも大きな収穫です。今までは校正と呼んでいた業務についても、検査、校正としっかり区別するようになり、業務に対する意識改革にも繋がりました。

―継続の為にー

Q:今後の課題は?

A:ISO/IEC17025校正とは何か?をより多くの人へ理解してもらう為、PRしていく必要があります。認定範囲は今後も拡大をしていく計画があります。

Q:継続の為に心がけていることは?

A:次のISO/IEC17025関連要員は指名済みで、既に規格要求事項の把握を進めています。今後徐々に増員していく予定です。試験室や会社の雰囲気といった全体の環境の維持と、皆の思いの維持をしていく為、今後も社内教育や全体の集会の場などで周知をし、高い品質を維持していきたいと考えています。

Q:今後のPR予定は?

A:展示会やカタログ、HPの他、学会誌や協会誌、測定器メーカー等幅広く広報活動を行っていく予定です。

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