食品・環境物質の放射線測定を行う試験所の皆様へ朗報!
ISO/IEC 17025試験所認定への朗報!
農林水産省より認定機関として告示文書に掲載されました
東日本大震災において被災された皆様に心よりお見舞い申し上げますと共に、原発事故による放射線の影響をご心配されている消費者の皆様には、適切な検査機関が測定した検査内容を信頼していただき、ご配慮ある行動を取られることをお願い申し上げます。
ペリージョンソン ラボラトリー アクレディテーション・インク(PJLA)は平成24年8月13日付、「香港向けに輸出される食肉及び家禽卵に関する証明書の変更について」(24食産第2469号)の告示において、農林水産省より香港向けに輸出される食肉及び家禽卵の放射性核種(Cs134、Cs137、I131を含む)検査を行う検査機関に関するISO/IEC 17025の認定機関として告示されました。
農林水産省は4月20日付けで、放射性セシウムの新基準(一般食品100Bq/kg、牛乳と幼児食品50Bq/kg、飲料水10Bq/kg)を遵守し、この基準に基づいて判断するよう周知を要請いたしました。これにより判断基準が明確となり、消費者の皆様が安心できる環境が整ったことで、国際規格により測定を実施する認定を受けた試験所の役割が一層重要になったと考えます。
PJLAの認定審査は原発事故以来、ゲルマニウム(Ge)半導体検出装置、NaI(TI)シンチレーションサーベイメータ、ランタンブロマイド(LaBr3)シンチレーター等を用いた放射性核種試験を行う試験所のISO/IEC 17025に基づく試験所認定を行ってまいりました。
放射線測定試験所の国際規格による認定は、国内のみならず国際的な消費者の要求になっていますので、ISO/IEC 17025による試験所認定が不可欠な条件になってきております。PJLAは平成14年3月、厚生労働省医薬局食品保健部監視安全課より発行された「緊急時における食品の放射能測定マニュアル」、平成24年3月、厚生労働省医薬食品局食品安全部より通知された「食品中の放射性物質の試験法について」及び、厚生労働省医薬食品局食品安全部基準審査課より通知された「食品中の放射性物質の試験法の取扱いについて」等に基づいて各試験所様が作成された試験手順書を認定いたします。
さらに、国際基準となっている測定値の単位(Bq/kg)と同じ単位で不確かさを表示する不確かさの推定手順に基づき、1Bq/kg単位で測定の不確かさを明示可能な推定方法を、国際的に認められた研修機関が実施した「不確かさの推定に関する入門コース(有料)」セミナーの中でご紹介し、新基準でも消費者のご要望に応えられるベクレル値の表示が可能な試験所認定に協力いたしております。
PJLAは、食品衛生法及び食品、添加物等の規格基準に則り、食品の微生物試験、成分試験を行う試験所の認定も行うとともに、ISO/IEC 17025:2005により、国際的な試験所認定を行うプログラムを多数実施しております。また農林水産省動物検疫所の認定も実施致しており、WTO-TBT協定を満足する測定の信頼性と、日本の食品の安全性の保証にも貢献しており、日本のISO/IEC 17025に基づく試験所認定制度の推進に努めてまいります。
食品の放射線測定を行う試験所の皆様には、是非お問い合わせいただきたくご案内申し上げます。
國富佳夫
農林水産省ホームページより、下記で検索可能です
香港向けに輸出される食肉及び家禽卵に関する証明書の変更について